スキップしてメイン コンテンツに移動

JA12C IMPSゼロラインR1 リヤ フォックス社製ダンパー・オーバーホール

 IMPSゼロラインR1 フォックス社製ダンパーのオーバーホールの依頼を受けました。
リヤ・ダンパーでリモートリザーバーには圧縮側減衰力調整バルブ付きです。
数度のオーバーホールを経てきています。今回は左リヤの調子が悪いとのこと。
分解し、洗浄後、各部点検していきます。消耗したオイルシールやリップシール、Oリング類、ブッシュ類を交換です。
 圧縮側減衰力調整バルブも分解後、洗浄し異常が無いか点検していきます。
8段階増の調整が可能です。バルブシム式で非常に速い高速領域のピストンスピードでもばらつきの少ない安定した減衰力を生み出します。調整値1では調整バルブをバイパスする油路経路となっています。
 リモートリザーバーを点検。異常を確認。フリーピストンからオイルがガス室に漏れてきていました。長年のストローク(フリーピストンしゅう動部)によりリモートリザーバー内壁が摩耗しオイルが侵入。リモートリザーバーボディーを交換です。
 オイルの汚れをチェック。劣化しています。外気に含まれる塵や埃も入ってきます。オイルの劣化により、フェードが早く訪れてしまうとおもいます。
 今回はダンパーシャフトも交換です。こちらも長年のストロークにより摩耗しています。(写真左・交換前)シャフトエンド・ピローブッシュも摩耗しています。
共に交換していきます。(写真中央・交換後)
 メインのピストンバルブとバルブシムもオイルの汚れが堆積。洗浄後、バルブシム厚をマイクロゲージにて点検測定。異常はありません。
ダンパー・オイルを交換し。ダンパーオイルのエアー混入は、細心の注意をし組み付けしていきます。オイルはフォックスJM92です。
ダンパーのメンテナンスで、高次元な減衰力を生めます。またクロカン走行が楽しくなるのです。