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JB43W-AT トランスファーLowレンジ・ローギヤード・セッティング

JB43W-ATミッションのトランスファーLowレンジをローギヤード・セッティング  クロスカントリー走行に必要な低速ギヤ比を持たせるべくローギヤード・セッティングとなります。NA1.3LエンジンとATミッションのギヤ比は市街地から高速クルージングまで広く快適ですが、クロスカントリー走行を楽しむには、ややギヤ比が高いのです。4WD-Lowレンジのみのローギヤードは2WD-Hiレンジには影響を及ぼさないためこれまで通り街乗りから高速道路で快適で、4WD-Lowレンジにすれば必要なクロカンギヤ比で楽しめます。 まずは、チューニングの基本の製品の洗浄と点検からです。保護油を除去。同時に損傷などないかを点検(輸送中の損傷など考えられるからです)  今回は総走行距離も少なく、トランスファーのコンディションも良好ともあり、各パーツを点検洗浄を行い再組み付けとしました。古くなった油膜を洗浄。ベアリングやシャフト、ギヤの馴染み当たりも良好。走行距離が少なくてもコンディションが悪化していればオーバーホールとしています。  切削加工を要するため、分解となります。切削粉などがベアリングやシャフトに噛み込んではならないのです。ドライブチェーンとインプットシャフトはケースにはめ合うことでチェーンテンションが決まるため、注意して組み付ける必要があります。最良な組み付け方法を体得したので作業がスムーズに進みます。 車両へセットして試走後、完了となります。  Lowレンジ・ローギヤーのシフトは、場合によってはシフトミスが起きることがあります。ギヤの馴染み具合もありますが、ギヤ同士に力がかかったままではシフトされにくいです。Hiレンジはシンクロナイザーリングがあるので、フロントアウトプットシャフトとメインシャフトが同期してくれスムーズにシフトされます。Lowレンジシフトは停止状態、且つトランスミッションNポジションでシフト可能状態です。この際にフットブレーキを踏んでいる状況があるため、(ギヤ同士に掛かっていた力が解放されにくい)Lowレンジシフトミスがあった時はフットブレーキを踏み直す。または車両を数十センチ動かすことでシフトされます。Lowレンジから2WDへシフトする際も同様とおもいます。丁寧なLowレンジシフトを心掛けてください。JB64W/JB74Wも同様です。