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12月, 2023の投稿を表示しています

今年もジムニー整備チューニングご依頼ありがとうございました

今年も残りわずか。時間を要する整備作業の受け付けは致しますが、年内作業は終了です。今年も様々なモデルのジムニーの修理やチューニングを行いました。ユーザーさんの思い描くセッティングを我々がお手伝い出来たこと、適正な修理整備、新しいジムニーユーザーさんの熱く楽しい思いをカタチにできたと感じています。 ノーマルセッティングから一歩踏み出し、クロカンオフロードセッティングさせるJB64W&JB74Wの熱い勢いを感じています。新しいジムニーが最もポテンシャルがあります。チューニングもこれまで同様に適正にセッティングをすることで、間違い無い物になります。 一般整備作業では、古き良きジムニーの純正部品の生産廃止が進み、また部品価格値上がりもあり、わずかな部分の修理部品を節約することもありました。 JB64Wのトータルバランスを整いつつ、セッティング。タイヤに始まり、トラクションデバイスであるIMPSリヤ・アルティメイトL.S.Dの装備。 サスペンションの適正なセッティングにより、走行操縦性能を発揮させること。操っていて楽しいJB64Wにしました。JB64Wのジムニーとしての潜在性能はフレームやボディーの全体の剛性アップが様々な箇所にポジティブに働くことを感じました。 生産終了車のJB23Wでは、これまで培ってきたチューニングノウハウを注ぐことで、さらなるブラッシュアップとなります。 JB74Wのクロカンセッティングによる性能向上は、JB64Wを当然ながら上回ります。ジムニーのポテンシャルはJB74Wジムニーシエラが基本ということを再認識しつつ、セッティング。クロカンオフロードシーンではドライバーのコントロールの支配下に置けるようになれば、より一層ジムニーが楽しめるのです。 JB74W、JB64Wではサスペンションのブッシュ・バインディング・セッティングは、決定したいサスペンションセッティングを行う前の、重要な作業の位置付けとなっています。 JB64W-1型ではサスペンション・リセッティングも依頼を受けました。さらなるセッティングをする気持ちもとても重要です。 JA11、JA12、JA22Wなどの古き良きジムニーのメンテナンス整備も長年の整備ノウハウを活かし適正に組み付けを行なっています。部品の生産廃止があるため、部品交換など可能限界が出てき始めました。 JB23Wではター

JB23W-8型 K6A・メンテナンス修理

  エンジンの悪化のため修理依頼を受け付け、全ての付帯する整備が完了しました。ウォーターホースやエミッションホース、エンジンマウントなども全て新品パーツに交換。組み付け前にパーツはひとつひとつ綺麗に清掃して組み付けていきます。取り外したパーツの外観も内部も汚れたまま組み付けてしまうのは整備とは言えません。 ヘッドカバーは結晶塗装のブラックとなりました。試走では、正常なK6Aエンジン性能に復活。エンジン回転状態が非常にスムーズで、メカニカルノイズもとても低くなりました。静粛性が上がっています。アクセル開度にエンジンは連動してパワーとトルクが上がっていきます。エンジン反応速度も適正以上となって、安心して乗っていけます。

JB23W-8型 K6Aエンジン・トラブル

2010年式のJB23W-8型 約221,000km走行後、エンジンが悪化のため修理依頼を受けました。まずは、各気筒点火コイルを点検。スパークプラグの状態を点検。スパークプラグは番数が上げられていました。燻り状態です。次に、エンジン圧縮圧力を点検。1番シリンダー11.0kgf/㎠。2番シリンダー0kgf/㎠。3番10.0kgf/㎠。アクセル全開時、スターターモーターのクランキングで圧縮圧力を点検します。この時の圧力計の上昇具合も見ていくことで、シリンダーの摩耗や傷、シリンダーヘッド異常の状態を想定できます。 シリンダーヘッドを取り外すため、タイミングチェーンを点検。クランクシャフトを1番圧縮上死点に合わせます。 カムシャフトの位置を確認すると、シリンダーヘッドの合いマークに合致しません。インテークカムシャフトとエキゾーストカムシャフトがずれた状態で組まれている可能性が高いです。カムシャフトがずれていると、バルブタイミングも狂っているので、ピストンのストロークと合わず、燃焼爆発に影響がとても大きいです。過去の整備跡がありました。このような組み付けは本来無いはずです。 シリンダーヘッドを確認。2番燃焼室、エキゾーストバルブ後方側にダメージがありました。バルブヘッド径も小さくなっています。推測されるのは、過走行でバルブステム摩耗限度以上となり、バルブフェースが当たり異常、フェース摩耗が進行していき、破損すると考えます。ヘッドオーバーホールにて、点検次第バルブステムガイド打ち替えやバルブシートリング打ち替えリフェース加工、バルブ交換、フェースリフェース加工などなどの加工工程となるでしょう。 1番シリンダーの状態を見ると、縦方向に傷があります。深い傷でした。異物混入や、ピストン棚落ちにより、ピストンがシリンダーにダメージを与えたと考えられます。1番シリンダー圧縮圧力の上昇が鈍かったのです。シリンダーの上端の燃焼室エリアもカーボンスラッジの堆積がありました。全てクリーンにして作業は続きます。