JA22Wの継続車検整備点検のご依頼を受け、早速点検作業に着手いたしました。本車両はユーズドカーからの乗り出しであり、継続検査に不合格となる箇所がいくつか確認されました。具体的には、シートベルト警告灯の不点灯が挙げられます。コンビネーションメーターにシートベルトランプが点灯しないことから、シートベルトキャッチャースイッチの点検を実施いたしました。同スイッチは本来非分解部品であり、シートベルトアッセンブリー部品の交換が必要となります。しかしながら、シートベルトアッセンブリー補修部品は製造中止となっております。31年前のジムニー補修部品の多くが製造中止となっている現状を踏まえ、分解による点検作業を実施いたします。修復が不可能な場合は、中古部品または純正部品の流用を検討いたしますが、いずれの方法も多くの時間を要するため、作業の承諾はいたしかねます。 シートベルトキャッチャーのカバーの分解を試みたところ、2本のタッピングネジが確認されました。これらは特殊なネジ頭を有しておりましたが、適切な工具を用いて緩め、内部構造の点検を実施しました。その結果、中央の基盤上に配置された白い接点スライダーが正常にスライドせず、接点がON状態になっていないことが判明しました。この不具合により、警告灯の点灯が抑制されていたものと推測されます。基盤接点の洗浄を実施した後、基盤にハンダ付けされている配線に断線が見られました。ハンダ吸着器を用いてハンダを除去し、断線部分の配線を切断した後、新たにハンダ付けを行い、組み付けを完了しました。また、コンビネーションメーターの電球切れを事前に点検していたため、正常に修理が完了いたしました。なお、対象車両は非常に古いジムニーであるため、作業には多大な時間と労力を要しました。
JB74Wのユーザー様よりオフロード走行後のメンテナンス依頼を受け付け、オフロード走行後メンテナンスを行いました。御用命でエンジンマウントの交換を行いました。エンジンクレーンを用いる作業のため、JB74W/JB64Wエンジンではエンジンフックが装備されていないためスズキ純正SSTをセットしていきます。 エンジンクレーンを用いてエンジンを持ち上げ保持しつつ、エンジンマウントブッシュを交換していきます。 左エンジンマウントブッシュは、特段の問題は認められませんでしたが、新品部品に交換いたします。フレームに溶接されたブラケットステイに台座がボルト締め付けられ、ブッシュゴムを介してエンジン側ブラケットステイにスタッドボルトおよびナットで固定されています。ブッシュは上方に軸がオフセットされており、ブッシュを囲うカバーは目視点検を可能にする形状になっているかと思われます。 右エンジンマウントに関しましては、ゴムブッシュに特段の問題は認められませんでしたが、新品部品に交換いたします。ブラケットステイは再利用させていただきます。 3つ目のエンジンマウントブッシュはトランスミッション後方に位置し、トランスミッションマウント機能も兼備しております。フレームのXメンバー上にブラケットステイが溶接されており、これにボルト締め付けで接続され、トランスミッション側のブラケットステイにはセンターボルトで接続されています。交換作業ではミッションジャッキを用いてエンジン&トランスミッションを上方に持ち上げ保持したのち、マウントブッシュを取り外します。 ブッシュは両サイドにブラケットステイで接着されています。特に問題は確認されませんでしたが、新品部品に交換いたします。 オフロード走行後のメンテナンスにおいて、最も重要なブレーキメンテナンスを実施いたしました。フロントブレーキパッドの点検を行った結果、左側が新品、右側が使用済みです。ビッグブレーキディスクローターセッティング済みであるにもかかわらず、約13,000kmの走行距離、大径タイヤセッティング、オフロード走行の土泥汚れの影響により、ブレーキパッドの摩耗進行は通常よりも著しく速い状況です。このため、新品純正部品への交換を決定いたしました。オフロード走行は、一般道路走行と比較して、走行負荷が圧倒的に高く、ブレーキ使用回数も増加し、ローレンジ走行による...