総走行距離約85000kmのフロントのホイールハブをオーバーホールを行いました。フロントハブはステアリングをするベアリングとタイヤを回転させるベアリングが構成された部分です。メンテナンスをしていかないとステアリングホイール(ハンドル)の振れなどの要因になります。外観からの点検ではジャッキアップしてタイヤを手でガタつきを確認出来ますが、ベアリングなどの固着などは分解整備を行い点検します。ステアリングの軸になるキングピン・ベアリングです。片側上下2個。合計4個の小さなベアリングです。ローラーのテーパベアリングです。リングのアウタレースはアクスルに圧入です。
走行距離が進むと、クラッチカバーのダイアフラムスプリングの先端が摩耗していきます。レリーズベアリングでプッシュされるからです。クラッチの切れが悪化していきます。
クラッチディスクの摩擦材の面が摩耗しています。クラッチカバー側だったので、クラッチカバーの具合が悪く、適正な面圧がかかっていなかったのでしょう。共に新品部品へ交換となります。同時にフライホイールに圧入されているインプットシャフトベアリングも新品交換です。フライホイールを脱着となるので、クランクシャフトリヤオイルシールも点検となります。こうすることで重複した分解整備とならず、費用も嵩まないのです。交換後、クラッチペダル調整を行い、試走チェックでしっかりクラッチON/OFFを確認。調子が戻りました。
グリースが取れてしまい、錆が発生。ベアリングのローラーが粉砕直前でした。小さなベアリングであるためグリースをキープしにくいのです。特に上側は重力でグリースが流れ落ちてしまうのでしょう。流れ落ちたグリースは外部に漏れるのではなく、ハブナックル内に流れ落ちるので、外観からは分解整備を行わなければ判定できません。全てスズキ純正補修部品新品に交換となります。
総走行距離約85000kmのクラッチのオーバーホールも行いました。クラッチペダルの踏力に違和感が出てきたり、半クラッチ多用や、走行距離に応じてオーバーホールメンテナンス必須です。クラッチカバーとクラッチディスクはセットで交換となります。
クラッチディスクの摩擦材の面が摩耗しています。クラッチカバー側だったので、クラッチカバーの具合が悪く、適正な面圧がかかっていなかったのでしょう。共に新品部品へ交換となります。同時にフライホイールに圧入されているインプットシャフトベアリングも新品交換です。フライホイールを脱着となるので、クランクシャフトリヤオイルシールも点検となります。こうすることで重複した分解整備とならず、費用も嵩まないのです。交換後、クラッチペダル調整を行い、試走チェックでしっかりクラッチON/OFFを確認。調子が戻りました。