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3月, 2024の投稿を表示しています

JB23W-10型サスペンション・リセッティング

JB23W-10型にてユーズドジムニーに装着されていたサスペンションパーツの再セッティングの依頼を受け、IMPSゼロラインN1サスペンションキットのセッティングを提案しました。オーナーさんのサスペンションに対する不安点が購入後の中古車ジムニーにあると感じた様子で、不安な部分を書き起こしリストアップされておりました。これから乗る愛機に対して素晴らしいことだと思います。その不安はサスペンションセッティングの直線安定性や操縦安定性にとても不安がある内容で、現車のセッティングを点検したところ、この不安な部分は我々も同様の考えでした。一般アスファルト路面、オフロード走行に必要以上の車高アップがされていたと考えています。必要以上な車高アップの外観が好まれること、性能をスポイルしても好みのスタイルは人それぞれあるので、すべてがNGだという考えはないですが、我々は、走行の楽しみ、性能アップの楽しみ、長所をさらに良く、短所を少なく対策していくことがチューニングが面白い楽しいことだとおもっています。 フロント・サスペンションアームのブッシュに硬質樹脂ブッシュが装着されていました。これもサスペンション性能を阻害する要因と考えています。車高アップに伴い、車両1G水平状態のキャスター角の変化が起きます。キャスター角の変更をブッシュの取り付けボルト軸の位置をブッシュで変更してキャスター角をノーマル状態にさせようとしたいパーツなのでしょう。多くのジムニーに見受けられる間違ったセッティングです。サスペンションアームのブッシュにはバインディングという、サスペンションがストロークしてアクスルが捻れる動きのブッシュゴムの抵抗力がセッティングされています。硬質樹脂ブッシュは変形量が極端に少なくなり、変更したブッシュの一部分に捻じれようとする抵抗力が増加する(アクスルが捩れにくくなる)と考えています。3リンク式サスペンションのジムニーJA12/JA22W/JB23W/JB64W/JB74Wはサスペンションのバインディングセッティングが操縦安定性に大きく関係しています。また、取り付けボルト軸位置の変更で求めるキャスター角は四輪アライメント高精度測定を行い、キャスター角度を確認する必要があります。以前、我々もいくつかの偏心ブッシュを装着されたJB23Wを四輪アライメントテスター上で確認したところ、現車に対する車

IMPSゼロラインR1サスペンションのセッティング

  JM23Wの常連さんのIMPSゼロライン・サスペンションをアップグレードセッティングを行いました。 2009年にIMPSゼロライン・サスキットをセッティング。ダンパーはエマルジョンで、この当時はエマルジョン(ホースリモートリザーバー無し)の設定をしていましたが、現在は廃番です。 2024年までに、ジムニー車両の入れ替えもありましたが、セッティングパーツは引き続き使用を続けていらっしゃいます。ダンパーのオーバーホウルも兼ねて、ホースリモートリザーバーへアップグレードする運びになりました。通常は受け付けない作業となります。スペシャルセッティングです。フロントダンパーのホースリモートリザーバーのマウントでは、アクスルトレッド幅の軽自動車枠ジムニーはスペースの制約をとても受けます。大径タイヤのステアリング角度により、パーツの干渉の恐れが出てきてしまいます。(IMPSではボディーリフトや、サスペンションストロークを犠牲にした、大きなタイヤだけを装着したいだけのサスペンションセッティングは行いません)ノーマルサスストローク以上のストロークアップとなるため、タイヤが様々な箇所に干渉してきます。ホイールハウスの板金はもちろんのこと、細部を修正することもセッティングのひとつです。今回のスペシャル仕様はリモートリザーバーシリンダーボディーはスチールシリンダーの旧タイプにしました。(現在はアルミニウム合金削り出し材)スチールシリンダー内部のフリクションは現行と比べると大きいですが、強固な材質の耐久性は優れています。 リヤ周りホース・リモートリザーバーボディーは車体フレームのメンバーへマウント。外観は主張するようにしているわけではなく、使用中の不具合を外観から確認出来るようにしたいからです。また、ホースリモートリザーバーはホース長を伸ばせばマウントに自由度が出るかとおもいますが、ホース長やホース径はリモートリザーバーのフリーピストンのレスポンスに影響を与えると考えています。ダンパー性能を阻害しないよう、考慮してセッティングとなりました。