スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2月, 2023の投稿を表示しています

JB23W-10型 K6Aシリンダー・ヘッド・チューニング

吸排気ポートの研削と研摩のチューニングを行いました K6Aジムニー最終型のシリンダーヘッドはマイナーチェンジを重ねてきた最終型。冷却水通路もポート形状も最適化されてきたヘッドです。それでも、大量生産品には変わりないため、ポートの段付き形状や、空気の流れを阻害する表面処理になっているため、スムーズな形状にすることを提案したところ、快諾いただきました。燃焼室エリアから覗く吸気ポート。バルブガイドは材質変更で後交換になります。 研削研磨前。作業前はカーボンスラッジなどの汚れは洗浄しておきます。 研削研磨前・吸気ポート 研削研磨後吸気ポート 吸気ポートをインテークマニホールドから。インテークマニホールドは1ポートで、ヘッドポートで2ポートに分かれる形状です。センターの隔壁形状もややエッジを立てました。もっと鋭利にしても良いとおもいますが、走行シーンを考えノーマル形状を出来るだけ踏襲することにしました。 研削研磨前・排気ポート。砂型の砂地になっています。シートリングの段付きも大きく、気筒間で形状も異なっています。型のパーテーションラインも存在しています。660ccの4バルブなので、とても小さく研削研摩作業が難しいのです。 作業前の排気ポート。 エキゾーストマニホールド側から。インテークマニホールドとは逆に、燃焼室エリアから2ポートで、エキゾーストマニホールドで1ポートになっていきます。排気ガスが通過するので、表面はスムーズにしたほうが流れもよくなります。 闇雲にポートを拡大する研削研磨はしません。ノーマル径を踏襲します。ガスケット穴のゆとり分があるからと大幅に研削してしまうと、圧力損失が大きくなってしまうと考えています。指の手応えで形をチェックしながら作業を行なっていきます。マニホールド取り付け面研も後作業になります。 作業は続く、、、

JB23W-10型 K6Aシリンダーヘッド・オーバーホールとチューニング

JB23W-10型にて140,000km走行のため、オーバーホールの依頼を承りました 通常のオーバーホールと合わせて、ヘッドバルブ研摩を提案させていただきました。バルブ表面は、吸排気抵抗にとても影響があるためチューニングすることで、一般走行から高速走行のエンジン回転がスムーズになります。クロカン走行では、低速走行を余儀なく慣れるため、エンジン低回転時の吸排気効率が向上させることで、タイヤへ動力を伝えやすくしたいと考えています。ジムニーエンジンチューニングではエンジン低回転トルクを失わないようにバランスを考え行なっていきます。 バルブガイドとバルブステムオイルシールの径合わせがあるため、上手くマスキングを行い、1本づつ丁寧に研摩していきます。バルブシート当たり面も避けて研摩していきます。バルブシート当たり調整は後日、内燃機屋さんへ機械加工を行なっていきます。 バルブの面も鏡面にしました。バルブの面積は燃焼室で占める割合が高いです。 作業前のノーマル新品ヘッドバルブ。 ヘッドを取り外し、確認していきます。燃焼でカーボンスラッジの堆積がありました。 オーバーホールで完全除去をしていきます。ポート研摩のチューニングも行なっていきます。 取り出したヘッドバルブも、スラッジが付着。白っぽいカルシウム成分があると思われます。 バルブシート当たりも当たり幅が増えてきていました。バルブリフェースと当たり調整でオーバーホールとなります。 作業は続く、、、