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4月, 2022の投稿を表示しています

1992年式 JA11C-3型 冷却水が減少・インテークマニホールドオーバーホール

  JA11C-3型 F6Aエンジンの冷却水が減少するとのことで修理メンテナンス  エンジンブロックサイドにインレット・ウォーターパイプが取り付く形のF6Aエンジンです。パイプガスケットが劣化しており、ガスケット不良となり水漏れが発生。旧ガスケットは紙製ですが、新ガスケットはメタル製になっており、密着性も向上。インレット・ウォーターパイプは腐食も見られたためスズキ純正新品パーツにて交換。着脱では取り付けボルトが細いため細心の注意が必要です。 インレット・ウォーターパイプの交換に伴い、インテークマニホールドガスケットも点検交換となりました。インマニガスケットもシリンダーヘッドから冷却水を供給されるため、密閉が必要なのです。 インマニ吸気ポートを点検。長年の汚れが堆積固着しています。ブローバイガスやEGRからの未燃焼ガスがインテークマニホールド内部に溜まるため汚れが付着してしまうのです。  F6Aエンジン・インテークマニホールドは分解式のためオーバーホールしていきます。吸気ポート部分、サージタンク部分、スロットルボディー部分の3ピース構造です。内外部の洗浄を行いクリーンにします。ウォーターホースとエミッションホースを全て新品パーツへ交換。ホース継手部分の錆を除去することが重要です。サーモスタットを交換。サーモスタットケースガスケットは方向性がるため組み付けでは注意が必要です。サーモスタットジグル弁も同じく組み付け位置があります。基礎的な整備が行われていないとエンジンコンディションは維持できないのです。ジムニーだから間違っていても良いことは無いのです。  組み上がったインテークマニホールドをエンジンへ組み付け。ラジエータホースを新品パーツへ交換。冷却水は、洗浄水にて注入排出を繰り返し残留冷却水を除去したのち、KEMITEC PG55/HQ/IMPSイエロー別注色をセッティング。エンジンを始動を行い、冷却水エアー抜きを行う工程です。始動後、アイドリング調整点検。アイドリングがややラフアイドルのため、ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)系統のVSVソレノイドバルブを新品パーツへ交換。VSVソレノイドバルブは、インテークマニホールド内の内部にあるダイアフラム(ゴム製)を電磁ソレノイドで開閉させます。高温時や高地で空気密度低下時にアイドリングが低下するため、VSV制御で

1994年式 JA11 リヤ・アクスル・オーバーホール

リヤ・アクスルとブレーキパーツのパウダーコーティングが仕上がってきました  とても綺麗に仕上がっています。各部を組み付けてオーバーホールしていきます。 リヤデフ・ハウジングもパウダーコーティング。ベアリングやアクスル取り付け面などはマスキング処理されています。ピニオンギヤ・ベアリングを新品交換。リングギヤとピニオンギヤの歯当たり調整シムを選択します。専用のSST治具を用いて、リングギヤからピニオンギヤ間の寸法を測定。ピニオンベアリング・シムを1回の作業で正確に導き出すため、塑性変形スペーサーの組み付けなども複数回行わず、適正に組み付けることが可能です。測定時のピニオンギヤのプレロードは9kgf/cmにセッティング。プレロードの安定化はベアリングを馴染ませることが大切です。 専用SST治具のセッティングには時間を要します。定盤でダイアルゲージ0点調整が大切です。 リングギヤのドライブ側歯面、コースト側歯面の歯当たりを測定して適正にセッティング。 リングギヤ&ピニオンギヤのコンディションが悪化している可能性がある場合は、光明たんの模様をよく目視点検することが大切です。リングギヤ・バックラッシュも歯当たりに関与します。リングギヤをデフへ取り付ける際は、リングギヤの歪みが起きないよう適正にボルト締め付けトルク管理を行うことが重要です。 ジムニーのアクスルリジットで、クロカン悪路走行で、リングギヤ&ピニオンギヤはとても重要なセッティングです。 アクスルへ搭載して組み付けを行い、試走して完了となります。

1994年式 JA11 F6Aシリンダー・ヘッド オーバーホール

JA11 F6Aシリンダーヘッドのオーバーホールの付帯作業  補機類のターボとエキゾーストマニホールドを交換。オーナーの指定する耐熱コートが仕上がってきました。タービンエキゾーストハウジングも同様に処理されました。   補機類のインテークマニホールドも分解を行い、洗浄点検組み付け。ウォーターホール、エミッションホースは全て新品へ交換。サーモスタットやラジエーターホース、ラジエータ・オーバーホールなどもリフレッシュ。 インテークマニホールドを組み付け。 ヘッドを搭載。補機類を全て組み付け、油脂類をセッティング。エンジンに火を入れます。始動チェックを行い、点火時期を調整。試走前のエンジン回転はとても良い回転音に。 試走を行い各部チェックに続く、、、

1994年式 JA11 F6Aシリンダー・ヘッド オーバーホール

  JA11・F6Aシリンダーヘッド・オーバーホールの機械加工が仕上がる シングルカムシャフト・2バルブのF6Aシリンダーヘッドです。ヘッド面研磨は最小値でお願いしました。歪みも無く良好な面です。オーバーヒートやエンジンオイル管理不足がある場合、ヘッド面の歪みが発生しやすくなります。 2バルブのヘッドバルブもバルブリフェースと摺り合わせも同時に行いました。バルブ当たりがとても精度が出ています。当たり基準値最小値です。当たりが広くなるとバルブ有効径が小さくなってしまいます。ヘッド・バルブシートリングは点検次第でリング製作入れ替えでしたが、特に大きな問題も無く、シートリング研磨加工のみでした。ヘッドは水圧検査も行っています。ヘッドのクラックなど目には見えない部分の検査です。同時にヘッドバルブステムガイド新品交換打ち替えです。 カムシャフトのセラコート(マイクロスリック)が仕上がってきました。オーナーの指定作業です。 カムシャフト・ロッカーアームもセラコート(マイクロスリック)でした。 長らく待ったパーツを組み込みます。バルブリフターSSTはスズキ純正工具を使用しています。2バルブのバルブリテーナーは大きいので作業しやすいのです。バルブステムオイルシール新品交換です。組み付け油はMOTUL300Vエンジンオイルを採用しています。 バルブリテーナーに挟み込まれるコッターは小さな重要なパーツです。バルブリフター工具の窓から丁寧に組んでいきます。 バルブスプリングとリテーナーを全て組み付け後、小プラハンで弱い打撃で落ち着かせます。とても重要な作業です。 バルブ組み上がりを確認。この後、カムシャフトとロッカーアームシャフト、ロッカーアーム、タペット仮調整を行っていきます。 作業はつづく、、、