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JB23W-10型 ATミッション・シフトセレクトレバーがロックされる

まだまだ走行距離の短い、JB23W-10型 ATミッションのシフトセレクトレバーがロックされた状態になり、コンビネーションメーターにインジケーター点灯により修理依頼を受けました。
現車の状況をみると、JB23W-10型のコンビネーションメーター中央のインフォメーション部分にはシフトポジションが表示されるのですが、非表示となっていました。
シフトセレクトレバーはイグニッションキーACCからONの位置にて、ブレーキを踏み込みシフトセレクトレバーロックが解除されPポジションからシフト可能となりますが、手動解除ボタンを押さなければ解除出来ない状態となっていました。Rポジションではリバースブザーも鳴りません。バックランプも点灯しません。

SDT-2故障診断機を用いて解析。

シフトスイッチをATミッションから取り外し点検測定をしていきます。取り外すためにロックナットに触れると緩みが発生していた様子。これにより、シフトスイッチのボディーが振動。
取り外す時の手応えは感じとっておきます。
レバーのリンクはATミッションに直接接続されます。同様にシャフトにシフトスイッチがエンゲージされる構造。

シフトスイッチの導通を点検。シフトスイッチは各シフトポジションで接点がONになります。
測定すると、Pポジションの導通無し。
異常が判明したので、新品部品を発注となりました。入荷までシフトスイッチを検証してみます。
シフトスイッチは非分解式です。ケースを留めているカシメのピンを削り分解してみます。
接点が樹脂ボディーに。
接点の端子は内部のアルミのレバーに入る構造。小さなスプリングで接点に押さえつけられています。ケースのシールは厳重に組み込まれていました。

新品シフトスイッチが入荷。ロックナットとロックナットプレートも付いてきました。
SDT-2診断機にてダイアグコードを消去。メーターのインジケーターランプを消灯。シフトスイッチを交換とスイッチ位置調整を行い、シフトセレクトレバーリンクを調整組み付け。
同時に、バックランプ不灯を点検。BACKヒューズが切れています。ATミッションバックランプスイッチはシフトスイッチで作動します。
シフトスイッチのPポジションとRポジションの接点不良とバックランプのショートによりBACKヒューズが切れ、ATコントローラーがダイアグコードを記録したと推測。
バックランプのショートの要因は、バルブがLEDバルブに交換されていおり、LEDバルブはチップLEDでしたが防水性が無いことと、シフトスイッチ接点不良によるショートが考えられました。バックランプバルブは白熱球のノーマルに交換となります。
試走後、すべての作業完了となりました。