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ジムニーオフロード走行のギア比選び


先日のIMPSスタディーフィールドクロスカントリー走行会の1シーン

グリップが期待できない路面ではジムニー(車両)の慣性力を利用することは、常識。
だけど、どのギア比で登坂するか?は長年走り込んでいても難しく面白い場面。
減速比を下げたローギアー比を持って1速をセレクトするのことは基本ですが、降雨により水分の多い土は想像以上に柔らかくなり、地形の変化と走行抵抗が刻々と変化していきます。
登るためのアプローチは1速の駆動力が要ると判断するも、登りきる頂上付近でタイヤの空転が起きてしまい、そのから動けなくなる。あと少しだったのに、、、


1速では登れないが、2速では登れる

トランスファーのシフトポジションは4WD-LOW。2速とはトランスミッションの2nd。
オフロードの基本的なギア比選びは走行抵抗に負けない駆動力と同時に、勝ちすぎないこと。
柔らかい路面に勝ちすぎない駆動力は、タイヤの空転を防ぐことです。空転ロスはアクセルスロットルワークでも調節するが、登るアプローチから大きな駆動力をかけられないときもある。登るときの速度は結果的に車速低下しながら頂上付近に到達するので、タイヤが空転しにくく頂上付近に差し掛かってもストールせずにパワーバンド内に収まる、ギア比選びが走破のポイント。
2速を選択発進ギアにすることで、減速されタイヤの空転を抑えつつ、駆動力を路面にかけすぎない。尚且つ頂上付近ではストールせずに登りきり前進していきます。
クロスカントリー走行、特に泥濘地の不整地走行は2速、3速と使えるギア比を持っていると路面の状況に見合った選択が広がるのです。

何事もなくスルスルと走破してしまうベテランオフローダーが涼しい顔して走破している秘密のひとつなのです。