JA12W F6Aのエンジンオイル消費が多く、整備依頼を受けました。
JA12Wは見た目JA22 K6Aと同じですが、エンジンがF6Aになっています。エンジンルームはクリーンに保たれているようでした。
圧縮圧力測定し点検すると、2番〜3番シリンダー圧縮圧力が低いです。気筒間の圧力に差が多いです。シリンダーヘッドを見ると、2番〜3番燃焼室のカーボン堆積が非常に多いです。当然ながら、スパークプラグもカーボン堆積が多く、正常にスパークしていなかった様子。原因は、2番〜3番シリンダー摩耗限度を超えています。ピストンクリアランス異常とピストンリングが正常に機能していません。
補機類の点検修理もしていきます。
他店にて、過去に整備歴があるようです。スズキ純正ガスケットを用いていない組み付けがされていました。ホース接続接ぎ手部の錆は除去してからホースを交換していきます。
インテークマニホールドなどのホース接続接ぎ手部の至る所に、液体ガスケットが厚く塗られていました。適正な組み付けでは、こうした部分に液体ガスケットを塗ることはありません。
ヒーターホースも切開して見てみました。汚れの堆積が多いです。ホースが硬化し破裂する要因になります。交換していきます。
インテークマニホールドの状態を確認。サーモスタットも汚れが多く堆積。サーモバルブも正常に働いていません。スズキ純正パーツにて交換していきます。
予算内で行えることをお勧めして、作業を続けていきます。