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JB23・6型トランスファー・ローギアー・セッティング

4WD-Lのギア比をセッティング
初めてジムニーを乗り始めると、4WD-Lがあることで本格派っぽくてイイ。少々荒れた林道なんかでも駆動力の威力を発揮できる。おお〜これが4WD-Lか!そんな印象があるのではないでしょうか。
 が、しかし、クロスカントリー走行、オフロード走行となると、もう少しゆっくり走行できたらな、、、と感じ始めます。もっともっとゆっくり走行できたらな、、、とも感じ始めるはず。ゆっくり走行できたらなと思い始めたら、それはジムニー4X4のホントの扉を開き始めたことなのかもしれない。

 プロスタッフZEALローギアーセットを組み込み。左ノーマルカウンターギア。右ローギアセット。パッと見て歯数の違いが判ります。非常に精密な仕上がりになっています。

ケースはアルミニウム合金製。これはフロント方向のケース裏側。おそらくジムニー史上最もオイル循環を気にした配慮がなされているとおもいます。チェーンドライブ3軸式ギアで電動アクチュエーターのシフトだからオイルの散布に気を遣った設計なのでしょう。
ケース中央のカウンターギアが配置されるところに、樋のような部品、オイルレシーバーがケースに付けられています。カウンターギアーの回転でオイルがケース内壁に散らされ、それをオイルレシーバーで受け、流れるような感じかと。ケース内の深いところのベアリングにオイルが届くようになっているとおもいます。そして、ケース内側の表面もスムーズな仕上がりになっています。これもオイル循環しやすいように工夫されているのかとおもいます。

ロー・アウトプットギアー、左ノーマルギアー。右ローギアーセット。アウトプットギアーは大きくなるので、ケース内の切削加工を要します。シフトリンクにシフトフォークも同様に切削加工を要します。

 組み立ては、ミッションスタンドで行います。フロントアウトプットにはシンクロナイザー機構もあり、チェーンドライブのセットもあるので、作業しやすい環境で行います。


ケースを取り付けて、電動アクチュエーターを調整し、オイルを入れ、車両に取り付けて、試走し、作業完了です。