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JB23W-3型 マニュアルフリーハブセッティング

JB23W-3型オフロードユーザー様のご依頼により、エアーハブの点検修理を実施いたしました。しかしながら、症状が改善せず、4WDコントローラーの不具合の可能性が示唆されました。部品価格の高騰も考慮し、IMPS優良中古部品を用い、エアーフリーハブをマニュアルフリーハブへ設定変更することといたしました。 エアーフリーハブの修理では、エアーソレノイドバルブの交換、配管ホースの点検、ハブ内部の通気経路の点検を実施いたしましたが、改善には至りませんでした。 JA11のマニュアルフリーハブAssyの優良中古部品を今回お出しいたしました。取り付けにはマニュアルフリーハブ取り付けキットを採用いたしました。JB23Wが発売された当時、IMPSでは早期にエアーフリーハブからマニュアルフリーハブへの換装セッティングを行っておりました。当時の雑誌誌面などでもこの事実を確認できます。当時は純正部品を加工して取り付けていたり、純正部品をそのまま流用したりしていたため、商品化には至らず、今日に至っております。現在では精度のある取り付けキットが販売されていることから、マニュアルフリーハブの信頼性が広く認知されたと考えられます。 マニュアルフリーハブ設定の場合、4WDシフト時には一度ドライバーシートを離れ、左右のフリーハブダイアルをLock位置に回してハブをロックする必要があります。この際、タイヤの空気圧チェックや路面状況の確認も可能です。エアーフリーハブの電装系トラブルが解消されるため、信頼性が向上します。

JA11V・A/Tのフロントブレーキロックを修理

JA11V・ATのユーザー様より、ハンドルステアリングが右に取られるというご依頼を受け、ブレーキの点検を実施いたしました。車両をジャックアップし、フロント右タイヤの引きずりを点検したところ、タイヤが回転せず、フロントブレーキキャリパーのロックが判明いたしました。分解整備を行ったところ、ブレーキパッドが完全に炭化している状態でした。ブレーキ残量が走行距離に応じて減少した場合、ブレーキキャリパーピストンが戻らなくなる可能性があり、特にジムニーは片側シングルピストンのため、定期的なキャリパーオーバーホールが重要となります。正常に作動しないブレーキでの走行は、危険性が高まりますのでご注意ください。 ブレーキ分解整備作業を実施いたします。キャリパーピストンに固着が見られ、ピストンを交換して修理整備を行います。キャリパーアッセンブリーは価格が高額となるため、ピストンキット(ピストン、ピストンシール、ダストブーツのセット)を用いて、予算を抑えつつ確実なブレーキ整備を実施いたします。 ピストンの取り外しは空気圧で行いますが、固着が著しい場合は、これまでの整備ノウハウに基づき作業を進めます。取り外したピストンには、全体的に錆が発生していました。これは、ブレーキ液の吸湿性の高さから、ブレーキ液中の水分が錆の原因となっています。ブレーキ液の定期交換を行うことで、水分を含ませず、潤滑油として安定してピストンを動かすことができます。ピストンは新品部品へ交換いたします。 キャリパーシリンダー側はダストブーツ部分のみ錆びておりますが、内部への損傷は軽微であり、洗浄および研磨の上、組み付けを行います。キャリパーの損傷が著しい場合は、キャリパーを交換いたします。ブレーキ液やブレーキディスクローターも新品部品に交換いたします。 試走では時速60km/hほどまで加速し、ブレーキペダルをゆっくり強く、車両停止まで踏み続け、両輪均一に制動するか確認し作業完了といたしました。試走で違和感がある場合は、ブレーキテスターにて制動力を点検する場合もございます。

1997年式JA12Wのエキゾーストマニホールド交換修理

JA12WのエンジンはF6Aです。エキゾーストマニホールドの割れがあり、排気ガスが漏れておりエキゾーストマニホールドをスズキ純正新品部品にて交換しました。ジムニーF6Aエンジンのエキゾーストマニホールドの割れの多くの要因は、現在では適正に整備されていない場合が多いです。過去の使用頻度ではクロスカントリー走行時の下回りへ障害物がヒットすることで、触媒エキゾーストパイプなどからの衝撃がターボやエキゾーストマニホールドへ伝わり、熱せられたエキゾーストマニホールドが想定以上の振動が伝わってしまうためです。あるいは、エンジンコンディションが悪化していて燃焼温度が異常温度となり、エキゾーストマニホールドが想定以上の熱を持ち、高温状態で振動が加わり、割れてしまうのもあると考えています。エキゾーストマニホールドの形状も要因です。ターボチャージャーは排気ガスを利用するタイプなので、排気ガスがエキゾーストマニホールドから漏れてしまっていると、ターボのパワーは出ません。使用を続けるとターボトラブルになります。 エキゾーストマニホールドの交換ではターボチャージャーの着脱を行いますが、長年の使用でターボ取り付けボルトが焼き付いており折損の可能性がとても高いため、ターボチャージャーはオーバーホール品へ交換となります。年式に合ったオーバーホール・ターボチャージャーの型式です。 ターボチャージャーへインテークパイプを取り付けます。洗浄したインテークパイプはターボチャージャー・インテークハウジングと均等に段差を合わせ、適正にボルト&ナットで締め付けます。 段差はあるものの、均一になるように気を配りながら組み付けます。ノーマルでも組み付け次第で他車とは異なってきます。試走を行い作業完了となりました。