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JB23W - 10型 K6Aエンジン・タービンセッティング

JB23W-10型 K6Aエンジン に装備されるターボチャージャーからオイル漏れがあり、早期にメンテナンス整備となりました。約93000km総走行距離とクロカン走行も頻度が高く、タービンからのオイル漏れはエンジンオイル消費が進み、ターボもエンジン本機にもトラブルを招く要因です。

ターボのコンプレッサーハウジングとタービンコアからオイルが漏れている様子。ハウジングのオイルシールが劣化もしくは、タービンシャフトのシール性に要因があると推測。

エキゾーストハウジングやE/Xタービン、ウエストゲートバルブなどには大きな問題は確認されません。排気ガスの燃焼具合も良好の様子。エンジン未燃焼状態が続いていたり、燃料調整に不具合がある場合は、エキゾーストハウジングからアウトレットパイプ内壁に大量のカーボンスラッジの堆積があり、熱交換の阻害になるとおもっています。


モンスタースポーツMSK6-06ターボ日立製を採用。エンジン低回転から中回転の領域にてブースト圧の立ち上がりを重視した設定。

アクチュエーターターンバックル調整式が組み合わされ、最大ブースト圧は0.95kgf/㎠にセッティング。最大ブースト圧をキープする圧力の安定性が重要です。クロスカントリー走行ではエンジン回転数上昇をさせにくい走行シーンがとても多く、低回転領域から立ち上がるタービンとブースト圧セッティングが不可欠になってきます。それぞれのパーツを組み合わせるだけでは、求めたいセッティングはでません。

IMPSブローオフバルブとタニグチ・ターボパイプをセッティング。ターボパイプはレイアウトはノーマルを踏襲。ターボパイプは圧力損失が少ないことが大切です。

付帯するパーツ、エキゾーストマニホールド純正新品へ交換。ターボオイルパイプやユニオンボルト、ガスケット類、E/Xボルトは全て新品部品にて組み込みとなります。

日常でもクロスカントリーでも扱いやすくなり、ジムニードライビングが楽しいものになります。