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IMPS ZEROLINE R1 SUSPENSION KIT JB43W

IMPSゼロラインサスペンションキット R1/JB43Wへセッティングを行いました。

キットに採用しているフォックス社製ダンパーを事前にIMPSオリジナルバルビングと調整組み付け作業を施してから、実車へセッティングとなります。調整作業を適正に行うことで、ダンパーの動作のバランスをとります。ジムニー実車取り付けまで多くの時間を要します。

IMPSゼロラインR1仕様ではダンパー形式は単筒高圧式・倒立マウントとなり、ガス室はホース・リモートリザーバーとなります。リモートリザーバーはモデルチェンジがなされており、アルミ合金製・表面処理ブラック硬質アルマイトです。リモートリザーバー内壁は精密にホーニング処理され、外観同様の表面処理となっており、内部に組み込まれ作動するフリーピストンの摺動フリクションを低減しています。フリクション低減の効果はダンパーピストンの微低速領域からスムーズに減衰力が発生することが可能になり、伸び縮みの瞬間的な切り替わりの工程であっても安定した減衰力が生まれていると手応えで感じています。ダンパーピストンはハイフローで、通過する大きな流量と安定した減衰力はタイヤの変形に応じることで、グリップをコントロールします。

IMPSゼロラインR1コイルスプリングJB43W専用となります。車高アップは約55mmと設定。バネレートはダンパーセッティングに合わせています。前後のバネレートバランスにはとても注意深くセッティングをしています。ダンパーとスプリングの関係性はとても密接です。カラーはブラックのみ。また、バンプストッパーゴムはノーマル状態をキープします。サスペンションストロークの根本はアクスルの捩れる角度です。

フロントサスペンション・コントロールアームは高剛性化としており、アームブッシュは純正ブッシュを採用しています。車高アップとハンドリングを考えたホイールアライメントとしています。クロスカントリー走行での不意の下廻りの障害物へのダメージにも堅牢化。

IMPSフロントラテラルロッドは高剛性材です。セットされるブッシュはピローブッシュです。ブッシュブーツが装備されています。ロッド色は鮮やかなメタリックブルーのみ。

IMPSリアラテラルロッドもフロントラテラルロッドと同様に高剛性材質です。ばね鋼に近い材であるといえます。タイヤからアクスルそしてボディーへ大きな力を受け持ちダイレクトなハンドリングに欠かせません。

リアラテラルロッド補正ブラケット・TANIGUCHI製を採用しています。ブラケット板厚はクロスカントリー走行を想定した強固な厚みがあり、車高アップ時1G水平状態においてリアアテラルロッドを水平位置にマウントすることで、横力に対して適正に力を受け止め、車高アップによるサスペンションの反応レスポンスをスポイルする部分を補っています。(写真は作業リフトアップ中です)

IMPSゼロラインサスペンションキットはトータルバランスを損なうことはせず、ジムニーに最低限必要な車高に設定。アスファルト路面からクロスカントリー走行にてポテンシャルを発揮するセッティングとしています。


JB43Wトランスファー・ローギアードセッティングも同時に行いました。
ZEAL Hi-Lowローギアーセット。非常に精度高く、採用を続けております。ギアーに関しては絶対的な信頼性が無くてはならないとおもっています。

組み付けでは各パーツの洗浄点検はもちろんのこと、ベアリングやオイルシールの交換を含め組み付けていきます。組み付けではシフトフォークやケース内部切削加工を要します。IMPSでは組み付け時にレビテックG5を組み付け油に添加しています。

JB43W-7型 3軸式チェーンドライブトランスファーはシフトは電動アクチュエーターにて、車内ボタンシフト式です。構造が細かい部分があるため組み付けにはノウハウが必要です。

組み込み後、車上へ取り付け試走確認して完了。電動シフトはボタンシフトのため駆動系にかかる力を取り除いた停止状態にて行う(ニュアンスが難しいですが、ギアーにかかるテンションを抜く。シフトミスした際は、フットブレーキを踏み直し、ステアリング直進状態、数センチ車両を前進または後進。惰性で停止状態に)と電動アクチュエーターシフトミスが少なくなります。ギアー慣らし後はスムーズなシフトとなります。

初めのクロスカントリー走行の一歩のセッティングとして。
これからもワクワクするセッティング作業となりました。4x4にシフトして楽しみましょう!