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JB23W-10型 MT・クラッチ・メンテナンス

 

2016年式JB23W-10型のメンテナンス作業を行いました

 JB23Wの最終型も早6年が経過。ユーザーさんは毎日の通勤からクロカン走行、ロッククローリング走行、ソロキャンプとオールインワン・ジムニーとして走行使用しております。総走行距離も約12万2千kmと増えていきます。今回のMTのクラッチ・メンテナンスのクラッチ交換は新車使用から2度目となりました。クラッチの接続不良は無いものの、クラッチペダルの動きが悪化し始めていました。

クラッチディスクとクラッチカバーはセットで交換。クラッチカバーのダイアフラムスプリングはレリーズフォークベアリングが接するため摩耗していきます。折損している車両も見受けられます。
レリーズフォークレバーを点検。中心部分にレリーズベアリングが組まれます。レバーとベアリングが接する箇所に力が作用するため摩耗します。新品純正パーツへ交換となりました。ピボットボルトも同様に交換。

 フロント・ハブ・オーバーホール。こちらも2回目のメンテナンスとなりました。
大きな不具合は起きていません。が、グリースの劣化が始まってきています。メンテナンスの時期を過ぎてからオーバーホールを行うのでなく、時期間内で行うことが大切なのです。

ステアリング系統に影響が大きい部分です。常に正常な状態をキープするメンテナンスを行っていきます。キングピンベアリングやハブホイールベアリング、ナックルシールなどの消耗パーツを交換して調整組み付けをしていきます。

純正ナックルシール・セットが改良されていました。外側カバーの内側にフェルトシールが追加されました。カバーの形状もアクスルに接触しない形状に。フェルトシールはナックルゴムシールの外的な保護になります。
右側組み付け完了。
左側組み付け完了。
 付帯整備として、リヤ・サスペンションアーム・ブッシュを交換。ゴムの亀裂が始まってきていました。車体の運動性能に大きく影響するブッシュです。定期的なメンテナンスが大切です。
 プロペラシャフトのCVジョイントをメンテナンス。CVジョイントキットを交換。グリース無給式のCVジョイントです。ジョイントのベアリングはとても小さいローラー球です。JB23WからJB64WのNo'1プロペラシャフトのCVジョイントは交換不可です。アッセンブリー交換となります。また、No'1プロペラシャフトのCVジョイントにはローラーベアリングを使用していません。メタルブッシュ・ベアリングでした。動き出しのスムーズさに欠ける構造です。

 スパークプラグを交換。NGKプレミアムRXを採用。ロングリーチねじになり、ネジの齧りを起こさせないよう慎重に作業していきます。スレッドコンパウンドはPermatexアンチシーズ81343を採用。併せてIMPSインジェクタークリーニングを行いました。始動性も向上。
 エンジンオイルを交換。MOTUL 300Vクロノを引き続きセッティング。オイルフィルターは都度交換です。