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JB23W-8型 トランスファー・アクチュエータの異常

 4WDシフトインジケーター・ランプ点灯
 先日、コンビネーションメーター内の4WDランプが走行中に点灯してしまう現象で、トランスファーの4WD-Hiシフトハブ・ロッキングボールとスプリングに異常が見受けられオーバーホウルを行いました。2WD走行中に4WD-Hiランプが再度点灯。常時現象が確認されることではなく、オーバーホウルで電動アクチュータの導通は問題無かったため、非分解式としていることもあり再使用としました。
 アクチュエータハウジングのモーターカバーを取り外すと異物が出てきました。極寒冷地走行をされるため、融雪剤や滑り止めの砂や塩が侵入してきているのかもしれません。関東地方ではほぼ見られない現象だとおもいます。

 アクチュエータギヤに取り付く接点は3つ。ギヤは樹脂製。電動モーターのウォームギヤが噛み合う構造。


 トランスファー内部にも異常があったこともありますが、電動アクチュータをアッセンブリー交換。非分解式ですが検証のため分解すると、異物混入が多く、結露も見られました。
リミットスイッチ接点のショートと推測。電動モーターはアクチュエータ・ハウジングへケースカバーのように取り付いています。内側はコネクターまでの配電がされています。Oリングとグリースパッキンがされています。
 接点が車体の振動などにより接触不良を起こしていたと推測。4WDシフト操作しておらず、インジケータランプが点灯。トランスファーのシフトポジションと電動アクチュータ接点のみ4WD位置を検出していまったためインジケータランプ点灯となったとおもわれます。(トランスファーダイアグ検出)
根本的な問題は、電動モーターが樹脂製のケース・ハウジングのため、電動モーターの駆動時に歪み開くのではないかと考えています。また、電動アクチュエータユニットはトランスファー後方横に位置されるため過酷な環境下なのかもしれません。アクチュエーター交換後はモーター音も静粛性を取り戻し、ランプ異常点灯もなくなりました。とても珍しい現象で勉強になりました。

 定期点検でCRC-2-26接点復活剤スプレーなどをブリーダーホース穴からスプレーするのも良いのかもしれません。また、ブリーダーホース劣化やチェックバルブも細かくはチェックすると良いでしょう。