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IMPSアルティメイトL.S.Dリアのオーバーホール


IMPSオリジナルL.S.DアルティメイトL.S.Dリアのオーバーホール
前回のオーバーホールは8年前でした。L.S.Dオイル交換からクラッチディスクのスプライン片が見つかり、作業提案いたしました。
O/H前の試走では、L.S.D差動開始が鈍く遅くなっている手応えがありました。アクセルペダルのON/OFF操作によりIMPSアルティメイトL.S.Dリアを緻密にコントロールさせるために定期的な点検とオーバーホールは欠かせません。

クラッチディスクは消耗品となります。1枚1枚の摩耗は非常に少ないですが、合計16枚(片側8枚)の摩耗の総和から判断してクラッチディスクを交換。クラッチディスクはオーバーホールキットとして用意しています。オーバーホールキットにはイニシャルトルク復帰のために厚みの異なるクラッチディスクも入っています。
今回のオーバーホールでは、65度カム・プレッシャープレートの交換も行いました。65度カムが使用限界を超えていたためです。クロスシャフトがカムに入り込むことで、プレッシャープレートが押し広げられ、クラッチディスクに荷重を掛け、すべり接続します。クロスシャフトはサイドギアとクロスシャフトピニオンギアと同期するので、非常に大きな荷重が掛かり、受け持つプレッシャープレートのカムが長年の使用で摩耗するのです。

分解洗浄後、測定を行い、L.S.Dを組み付けイニシャルトルク測定。L.S.Dサイドベアリング交換。デフASSYへ組み付け前にデフ・ピニオンギアプレロード点検。デフASSYへ組み付け。
ジムニーへ装着し、試走を行いL.S.D差動確認。適正なL.S.D効果に復帰しました。
定期的なL.S.Dオイル交換は大切です。走行頻度によっては定期的なL.S.Dオーバーホールを推奨しています。