JB23W・IMPSゼロラインサスペンション・フォックスリアダンパーのオーバーホール
今回は、オーナーさんが単品で送って頂きオーバーホール・リペアを御依頼頂きました。
外観から診ていきます。シリンダー外壁に錆が見受けられます。これは研磨して予算内にて塗装していきます。
ダンパーシャフト端部にも大きな傷があります。これではオイルシールを傷めてしまいます。軽度の傷ならば、研磨して修復しますが深い傷は表面のメッキの損傷が大きいため、シャフト交換が安価に済むため交換となります。
また、ガス圧力の低下も防げません。シャフトへのダメージも深刻になっていきます。オイルシール、ダストシール、Oリング類を交換していきます。走行するシュチュエーション次第ですが、小まめにオイルシール類は点検し交換をお勧めしています。シリンダー端は表面に錆があります。シリンダー端も密閉を確保するためクリーンアップします。
オイルも汚れ、劣化しています。設定した減衰力を戻すため新品オイルに交換です。化学合成油で、こちらも設定している粘度としています。
ピストンバルブ、バルブシムなどなどの隙間に堆積した汚れを洗浄して組み付けます。洗浄したバルブシムは1枚づつマイクロメーターにて計測し歪みなどチェックします。ナットの締め付けはトルクレンチを用いておおまかな数値と手応え感で取り付けていきます。
シャフトに深い傷があるので、修正はせず交換です。パーツ交換はリーズナブルに済むので嬉しいことです。シャフトエンド部もチェンジです。アクスルに取り付ける際のピローブッシュもガタがある箇所を交換致します。シリンダーは予算の都合もあり、手作業ペーパー掛けとポリッシュでリペアしました。
全ストロークを有効に使われているようで、クロカン走行を楽しまれている!と思いながら作業となりました。