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JB23W-6型 クラッチオーバーホウル

クラッチオーバーホウル クラッチユニット取り外し
JB23W-6型をテスト走行して確認したところ、クラッチペダルの戻りが非常に悪くクラッチ操作が悪化。マニュアルトランスミッションシフト操作にも悪影響がありました。クラッチユニットの消耗やレリーズフォークの動きが悪化。

クラッチユニットはすべてスズキ純正品。圧着力はノーマルですが、クロカン走行で多用する半クラッチなどの耐久性は高いのです。クロカン多頻度走行ですが、上手くクラッチ操作を行ってきていることが、クラッチカバーのディスク当たり面からわかります。

クラッチカバーのダイアフラムスプリングはプッシュ式。異常が見受けられます。レリーズベアリングの押し出し当たり面が摩耗。ダイヤフラムスプリングレート低下。バネ力が低下のため圧着力低下。クラッチディスクが滑りはじめてしまいます。

クラッチディスクのフェーシングは正常消耗。焼きが入りすぎていない状態。ローギヤ走行で気をつけなければならない部分。

エンジン・フライホイールを取り外し、クラッチディスク当たり面点検やパイロットベアリング交換、洗浄を要します。
トランスミッション取り外し前の点検では、エンジン下部後方よりエンジンオイル漏れが発生。
マニュアルトランスミッションとNo'1プロペラシャフト嵌合部からミッションオイル漏れが発生。トランスミッションリアケースオイルシールとNo'1プロペラシャフトヨーク当たり面不良。

トランスミッションを取り外し、ベルハウジングを点検。エンジンオイル漏れにクラッチディスク摩耗粉が汚れとなり堆積。

クラッチディスク摩耗の汚れはクラッチレリーズベアリングに堆積。レリーズするためのベアリングがスライドする動きが悪化します。

レリーズベアリングの内径にグリース溜まりはあります。グリースが劣化してしまうと摺動が悪化。
トランスミッション・レリーズベアリング当たり面はアルミケースとなり、摩耗が進行した場合ケース交換となります。インプットシャフトのコンディションもクラッチディスクの動きにおおきく影響があります。
クランクケースにあるオイルギャラリーボルトからオイルが漏れてきています。クランクシャフトリヤオイルシールも今後の劣化も含め交換とします。
作業はつづく